Blunt Force Trauma - Cavalera Conspiracy
2011.04.08 | Hardocore Heavy Metal New School / Crossover / Metalcore Thrash / Deathrash

今やSepulturaよりもSoulflyよりも楽しみな、"カヴァレラ兄弟の共謀"の2作目「Blunt Force Trauma」。
前作「Inflikted」が個人的に2008年のベストメタルディスクと言える傑作だったのもあって、本作には期待を抱かざるを得ない。
マックス・カヴァレラ自らが切り開いた「トライバルミュージックとエクストリームミュージックの融合」という偉大なる発明を、あえて必要最低限に抑え、New Schoolハードコアのシャープさとスラッシュメタルのスリリングな展開を全面に押し出しながらも、前述の"発明"を端的かつ的確に活用し、結果、強力なフックが宿るという、マックスの並々ならぬエクストリームセンスが炸裂した前作「Inflikted」。
檻から解き放たれた猛獣の如き圧巻のブルータリズムで聴き手を圧倒する傑作だった。
本作から、Bassがジョー・プランティエ(Gojira)からジョニー・コウ(Fireball Ministry→名前酷いけど良いバンド!)に交代。
#3 Lynch Mobでは元祖マッチョハードコア:Agnostic Frontのロジャー・ミレットがボーカル参加しているが、全体的にハードコア色よりスラッシュ色、つまりメタル度がアップした印象。
その要因はSoulflyから駆り出されているマーク・リゾのリード。
さすが長年マックスの相方やっているだけあって、カヴァレラ兄弟の腰を据えたリズムに、不穏なメロディが見事に絡みあう。曲の印象までも掌握してしまっているという感じ。
お家芸のトライバル要素はもはや完全に封印し(イゴールのプレイが時たまそれっぽいけど)、今マックスの嗅覚はよりストレートな音楽性に反応しているようだ。
それ故、前作に比べ決定的なフックには欠ける。それでもエクストリームミュージックとしてやっていることの次元が高いのは言うまでもない。リフひとつ取ってみても退屈なものは1つもない。
自らの"発明"を封印したことで、なおさら「よくあるタイプの音楽」と思われがちになってしまうことを、マックスははっきり理解している。だからこそリフメイクにしても曲展開にしても、凝り凝ったものを提示してくる。
エクストリームミュージックのファンも、それに馴染みのない人も、受ける衝撃の度合いはどちらも一緒。そういった狭きにあらずの精神が伝わる極めてクオリティの高い作品。
ボートラにはサバスの# Electric Funeralの笑えるほど"本気"なカヴァー。さりげなくIron Manのイントロ入れてくるあたりニクイね!




