Captured Live! - Johnny Winter
2011.04.07 | Blues

音楽が沸点を超えた時、身体が浮遊する感覚をおぼえる事がある。
初来日がとうとう来週に迫っている「100万ドルのギタリスト」ジョニー・ウィンター、76年の名ライヴ「Captured Live!」。
71年作「Live Johnny Winter And」とどっちが好き?議論はお決まりってなもんで、両作ともに覚悟を決めて聴かなきゃたちまち耳が焦げ落ちる。
ここまで甲乙付けがたい作品もなかなかないが、リック・デリンジャーとボビー・コールドウェルを擁した黄金メンバーの「Live」と堂々とタメ張っている、という意味で、本作はジョニー・ウィンターの作品として最高傑作といってもいいんじゃないだろうか。
ただ、中身を聴けば順位なんかどうでもよくなるのはどちらも一緒。聴く者を120%昇天させる灼熱のロックンロール。
フロイド・ラドフォードとのツインギターが永遠に鳴り止まない本作だが、ここまで熱い演奏に耐えられるブルースという音楽の特異性にもまた驚嘆する。
ジェットコースター落下の瞬間、恐怖と興奮が入混ざったあの浮遊感が45分続いたら人間はどうなるか?
演奏することから逃げ出したつまらんリズムの反復でも、パッと聴きの印象ばかりを気にした音像でもない、ガチの演奏による純粋で生々しい陶酔感。それをそっくりそのまま閉じ込めることに成功した驚愕の作品。
この頃のジョニーを生で見れたらなあ。



